気になる電気製品 餅つき機
この時期になると気になる電気製品があります。
それは、餅つき機です。これを最初に開発した人には敬服します。
餅つき機ができるまでは、せいろ(蒸篭)でもち米を蒸しての、臼井と杵を使った体力仕事でした。この仕事は、重たい杵を上下に振り下ろし、もち米を圧縮・粉砕して米から餅に形態を変形させる作業です。その動きを、モーターの回転運動に置き換えたものが餅つき機です。
餅つき機のすごいと感じるところは、従来の上下運動を回転運動に置き換えたところです。私が餅つき機を開発しろと言われたなら、杵の上下運動にとらわれて、回転運動は思いつかなかったことでしょう。上下運動から回転運動への発想の転換はすごいものがあると思います。
新しいものを開発する時、それまでの常識や固定観念に縛られないことの重要性を餅つき機を使うたびに、感じています。